Madre Case study
神奈川県藤沢市 N様「キッチンのために家を建てました」──Madreとつくりあげた、料理を愛する夫婦の理想の空間

雑誌で見つけた“あのキッチンメーカー”
Madre:
Madreを知ったきっかけは何でしたか?
N様(お施主様):
建築家の清水直子さんとは昔から親しくて。彼女と話す中で“Madreさん良いよ”って聞いてたんです。で、ある日、モダンリビングを見てたら『あ、これMadreのキッチンだ!』って。山根さんも載ってて。
Madre山根(以下山根):
逗子のお客様の事例でしたよね。あの号はすごく反響ありました。
N様:
まさにそれが最後のひと押しになりました。電話して、ショールームに伺ったのが始まりでした。

「キッチンを作るために家を建てました」
Madre:
当初、キッチンにはどんなイメージをお持ちでしたか?
N様:
うちはね、家よりもキッチンが先なんです。夫が料理好きで、“自分のキッチンが欲しい”って。20歳の頃からずっと料理をしてきた人なので。
山根:
そうそう、ご主人と初めてお会いしたときから熱量がすごかったです(笑)
N様:
マンションのときもオーダーキッチンを入れてて、今回は“さらに理想を”ってことで。だから家づくりの最初から“キッチンは別予算で、専門会社で”と決めていました。そこがNGな工務店とは契約しませんと最初に言ってました。
Madre:
それだけ明確にされていたんですね。
N様:
そう。だから建築ハウスメーカー選び、工務店選びの時から、最初に“キッチンはオーダーキッチンにする”というのは確定事項でした。

決め手になったラフスケッチ
N様:
正直、最初はなかなかピンとくるデザインに出会えなくて。Madreさんともう一社とで並行して検討してたんですけど、“これ!”という決定打がなくて…
山根:
ちょうどその頃、舞浜のホテルに泊まったときに、“これだ!”とひらめいたんです。
N様:
で、打ち合わせの時に突然、“私、ひらめいちゃったの!”って(笑)
山根:
急いでラフを描いて見せたら、“それ、それ!”ってすぐ決まりましたよね。
N様:
そうそう。まさにその瞬間に心が決まりました。
Madre:
それまで重ねていた打ち合わせがあったからこそ、ひらめきに辿り着いたんですね。

ご主人がこだわった、料理を楽しむためのディテール
Madre:
ご主人のこだわりがすごく反映されていますよね。
N様:
ええ。機器はすべてGAGGENAUでっていうのは決まっていました。
山根:
食洗機、IH、テーブルベンチレーションも。それからオーブン、スチームオーブン。最後まで迷ったのがバキューマーで…でもコロナ期だったので納期が未定になってしまい、国内在庫があったウォーマーに変更されました。結果的には正解だったかもしれません。お皿を温めたり、料理の段取りを考えると、ウォーマーは使いやすいですよね。
N様:
夫も“こっちで良かったね”って言ってます(笑)。外付けでバキューマーはいくらでもあったから、わざわざビルトインである必要はなかったねって言って。ウォーマーのほうが使いやすいですね。
山根:
見た目も変わらないし、むしろ実用性が高いかもしれないですね。
“体感”から逆算した高さ設計
Madre:
キッチンの高さも、ご主人に合わせて?
N様:
そうなんです。建築前にニセコのコンドミニアムに泊まったんですけど、キッチンが快適で。彼が100均でメジャーを買ってきて、全部測って記録して。泊まった数日間は、レストランにも行かずずっと部屋で料理してました(笑)
山根:
915mmでしたよね。一般的にはちょっと高めだけど、ご主人にはぴったりだったんです。料理が好きな人にとって、道具やキッチンがいかに身体に合っているかはとても大切なので、そうやってコンドミニアムでぴったりのサイズを見つけられていたのは、私たちにとってもありがたかったです。

”理想のキッチン”に至るまでには小さなトラブルも
Madre:
キッチンが完成して初めて見たときどんなお気持ちでしたか?
N様:
初めて見たとき…まあトラブルがいっぱいあって、たとえば、壁とキッチンの面合わせ。これは施工側の図面が直前で変更されていて、Madreさんに渡した図面には反映されていなくて。
山根:
そう。搬入して、ちゃんと施工する前に一度見てもらったんです。
N様:
私はキッチン搬入の当日“どんな風になってるのかな~”って軽い気持ちで見に行ったんですけど、“なんでここズレているの!?”ってなって(笑)
山根:
でも搬入のその場で確認できたのは本当に良かった。Madreの女性スタッフと職人さんが『今なら動かせます』と迅速に対応してくれて、きれいに納まりました。
N様:
冷蔵庫の色も、メーカー側で真っ白にマイナーチェンジされてたんですよね。冷蔵庫が設置されたときに、搬入時に『あれ?色なんか違うんじゃないかな~』と思っていたら、山根さんが気づいて、その場でシート貼りの手配をしてくれました。
山根:
周囲の化粧板のオフホワイト色に合わせて発注したはずなのに、明るい白になってしまっていたんです。それで私が『Nさん、これちょっと白すぎるから、ちょっとシート貼っていいですか』って言って。
N様:
もうその場で全部手配してくれたので早かったですね。
山根:
その2つはね、ちょっと私も心臓止まるかと思った(笑)。あと照明の件もありましたね。私たちは加工だけして電気屋さんにお渡ししていたんですが、希望がうまく伝わってなかったようなんです。食器棚の中にドットタイプの照明がついてしまったんですが、すぐにドットレスに交換していただけました。
N様:
LED照明にもドットとドットレスがあるっていうのを、私は知らなくて。結果的には、いずれもすぐに対応してもらったので、良かったです。

”完璧な”キッチンが完成
Madre:
お引き渡しのときには、どんなお気持ちでしたか?
N様:
もう、“完璧!”って思いました。完成形は本当にまさにイメージ通りに完璧にできあがりました。お友達からも“ホテルみたい!”って言われます。非日常感がありながらも、ちゃんと使いやすいって。もちろん主人もすごく使いやすいって言ってますよ。
山根:
ご満足いただけて私たちも本当に良かったです。でも、しばらく使ってみて敢えて言うなら、”ここをこうしておけばよかった”っていうのはありますか?
N様:
うーん、なんだろう。あんまり良すぎてもね、みんな信じないかもしれないからね(笑)
山根:
そうそう(笑)。なければないでいいんですが。
N様:
敢えて言えば、シンクの中をバイブレにすれば良かったかな~…
山根:
今はヘアライン仕上げですが、バイブレーション仕上げにするともう少しマットな感じになりますね。なるほど。
N様:
そう。バイブレだったら傷とか汚れが落ちやすかったのかなって思います。でも、敢えて探せば、ですね。
Madreってどんな会社でしたか?
Madre:
一緒にキッチンづくりをしてみて、Madreって、どんな会社でしたか?
N様:
とにかく“寄り添ってくれる”感じがしました。”最後まで一緒にいいものを作り上げよう”っていう気持ちが強くて、施主に寄り添ってくれました。
山根:
……その言葉が、一番うれしいです!
Madre:
本日はありがとうございました。






「キッチンのために家を建てた」と断言されるN様ご夫婦。キッチンへの並々ならぬ情熱をお持ちのお二人に、私たちも情熱を以ってお応えしたいと思いました。ご主人のこだわりと奥様の美意識がぶつかることなく、自然とひとつの空間に融合していく様子がとても印象的でした。Madreとしても心に残る事例となったキッチンが、おふたりの会話や笑顔をこれからも支えてくれたら嬉しいです。